女性プロeスポーツチーム「Japan Killer Angel」は、2019年6月に始動。PUBG部門としては、「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)Season5でPaRに挑むなど、競技シーンにおいて上を目指して活動しているチームです。
今回は、「Japan Killer Angel」PUBG部門で選手として活動するYUUUUUUUKAさん、そしてPUBG部門をサポートする立場としてチームを支えるNigongoさんの2人に、オンラインでのインタビューを実施しました。
2人はどのような経緯で、女性プロチームに加入することを決めたのか。今後開催が予定されているPJS Season6 PaRや「PUBG GIRLS BATTLE 4」についても触れながら、2人がこの先に目指すことについて聞いていきます。
世界最大の女性プロチーム「Killer Angel」日本支部として始動
――まず最初に、「Japan Killer Angel」PUBG部門について教えてください。
Nigongo:
「Killer Angel」は、中国を拠点とする世界最大の女性プロeスポーツチームで、その日本支部として2019年6月に「Japan Killer Angel」が設立されました。日本では、PUBG部門とLeague of Legends部門の2タイトルで活動しています。
PUBG部門の体制としては、大会に出場するメインメンバーと、「Japan Killer Angel」の未来を担う練習生がいます。練習生は、幅広い選択肢を持つ立場ですが、あくまで実力のあるプレイヤーが集まるチームを目指すという方針のもと、日々練習に励んでいます。
――今回インタビューに応えていただくお二人の自己紹介をお願いします。それでは、Nigongoさんから。
Nigongo:
2019年11月に「Japan Killer Angel」に加入して、立ち上げ当初のPUBG部門でメンバーを集めるところからスタートしました。しばらく選手として活動していたのですが、現在はPUBG部門をサポートする側の役割にまわっています。
今は配信での活動を通じて、チームのことをたくさんの人に知ってもらいつつ、2つの部門の応援団長として、チームをサポートしていけるように頑張っています。
――続いて、YUUUUUUUKAさんの自己紹介をお願いします。
YUUUUUUUKA:
「Japan Killer Angel」PUBG部門の選手として活動しています。 先日加入が発表されたMintoちゃんと私の2人で、リーダーとしてPUBG部門を引っ張っていくという立場を任せてもらっています。
『PUBG』のプレイ時間は7500時間!意外なゲーム歴とは?
――Nigongoさんには、過去のインタビューでゲーム歴をうかがいました。そのため、今回はYUUUUUUUKAさんのゲーム歴をお聞きしたいと思います。
YUUUUUUUKA:
ゲーム歴でいうと、私は『PUBG』からなんです。 PCゲーム自体が初めてで、他のFPSゲームに触れたのも『PUBG』をプレイするようになってからです。
――『PUBG』が初だったんですか!? 現在のプレイ時間はどれくらいですか?
YUUUUUUUKA:
7500時間くらいです。一途にというか、本当に『PUBG』しかやってこなくて(笑)。『PUBG』を始めたのは、2年半くらい前だったと思います。
――7500時間……! ちなみに、Nigongoさんのプレイ時間は今どれくらいですか?
Nigongo:
5000時間いかないくらいです。7500時間は、ぶっとんでますよ(笑)。
――『PUBG』を始めたのは、どんなきっかけがあったのでしょうか?
YUUUUUUUKA:
好きな歌い手さんが配信で『PUBG』をやっているのを見て、面白そうだなと思ったのがきっかけです。
始めた頃は、チームとか大会とか、そういうシーンがあることは何も知らなくて。おしゃべりしながら4人でやるのがすごく面白くて、ただ普通に楽しく遊んでいました。
――『PUBG』の選手として、本格的に活動をしようと思った経緯はありましたか?
YUUUUUUUKA:
「Japan Killer Angel」に入る前にも、いくつかのチームで活動していたんですが、最初は友達からチームに誘われたのがきっかけで、「とりあえず入ってみよう」と。
当初は気軽な気持ちで入ったものの、PaR突破を目指すチームで活動していくうちに、本格的に上を目指したいと思うようになりました。
それぞれが「Japan Killer Angel」への加入を決めた理由
――お二人が「Japan Killer Angel」加入した経緯や、加入を決めた理由について聞いていきたいと思います。時系列としては、Nigongoさんからですね。
Nigongo:
前に所属していたチームを脱退した時に、その発表を見た「Japan Killer Angel」の運営の方が連絡をくださって。チームとして目指す姿など、いろいろな話をうかがいました。
話をいただいてから、実は何度かお断りしていたんですけど、あまりの熱意に加入を決めたんです。なので、その時に感じた熱意を信じて、今がむしゃらに頑張っています。
――そうだったんですね。その後、4人目のメンバーとしてYUUUUUUUKAさんが加入しています。
Nigongo:
YUUUUUUUKAちゃんは加入する少し前に、『PUBG』を頑張っている女性プレイヤーがいるという話を聞いて、一緒に女子SQUADをしたことがあったんです。
チーム活動をしてきた経験もあって、自分の考えを言葉にするのがすごく上手い子だなと感じて。その後しばらくして、YUUUUUUUKAちゃんが前のチームを脱退することになったタイミングで、一緒にやろうと声を掛けました。
――声を掛けられた時、どのような気持ちで加入を決めましたか?
YUUUUUUUKA:
すでに何度か一緒にプレイしたことがあったので、この4人だったらと思って。イチからやることにはなるけど、頑張ればできるはずという気持ちで加入を決めました。
――YUUUUUUUKAさんは、これまでのチームでも日頃からスクリム(練習試合)に出ていたんですね。
YUUUUUUUKA:
はい。PaRにも2回くらい出場していました。
Nigongo:
私はもともと選手として活動をした経験がなかったし、 そういうチーム活動の経験があるメンバーが入ったことは大きかったと思います。
――その後、Nigongoさんが選手からサポート側にまわった理由についても教えていただけますか?
Nigongo:
「Japan Killer Angel」は、あまり前例のない女性プロチームということもあって、チームとしてのあり方もまだ模索している段階にあります。選手として活動する中で感じたのは、きちんとチームの体制を整えてこそ、今後の発展があるんじゃないかということでした。
それに、選手として毎晩スクリムに出て練習する生活をしていると、どうしてもチームのことを広く知ってもらうための活動との両立が難しくなってしまう。だから、私はチームをサポートする側にまわることが、チームにとっても自分にとってもいいだろうと考えて、今の立ち位置になりました。
――2020年3月には、新メンバーMintoさんの加入も発表されました。Mintoさんは、どんな選手ですか?
Nigongo:
MintoちゃんもYUUUUUUUKAちゃんと同じく、もともとチームでの活動歴があって、PaRへの出場経験もあるプレイヤーです。
加入してからは、初期メンバーかなと思うくらい一瞬で溶け込んでいて、そういうところもMintoちゃんの才能だなって。自分の意見もはっきりと言えて、かといって主張が強すぎることもなく、貴重な女性プレイヤーの1人です。
YUUUUUUUKA:
チームの中では最年少なのに、本当にしっかりしているなと思います。
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